2011年10月19日水曜日

秋、ヨーグルト

こんばんはー。

ようやく暑さが和らいで、秋がやってきましたー。
去年はこの時期アンマンにいて、暑さが過ぎたと思ったらすぐ寒くなってたけど、
ここは、本当に気持ちがよくて秋な感じです。

秋だからなのか、前は20人くらいだった英語教室に、30人、40人と毎週どんどん増えて、日にちを増やしたけど、この間はついにこどもたちが70人!
もっと日にちを増やそう。
こっちの子供たちは注意されても懲りないし、とにかく静かにしてくれない。
日本のこどもたちと何でこんなに違うんだろう。
文化だけではない気がするなあ。
大人だって同じなとこあるし、そんな大人を見て育つから余計かなあ。

今朝、校長が生徒たちに、「ここは訓練するとこなんだから、ルールは守らないとだめだ。例えば携帯は禁止。」
と言ってて、おお、ちゃんとしたこと言っとる!と思ったら、リラリラリラランと陽気なアラブ音楽が。
校長はすかさず、携帯にでてしまって「元気元気!今、大丈夫だよ。なになに?」と話し始めちゃいまいた。
それじゃ、だめだわー。

秋といえば食欲の秋!
最近、多いのがこの鶏の手です。
でも、コラーゲンたっぷりで体にいいよ!と言われるんだけど、どうもすきになれん。
こんな小さい子も、おいしいそうにかじりついとるんじゃけど。









まあ、でも散歩も気持ちいいし、こどもたちも元気だし、ほんといい季節じゃわー。


さてさて話は変わるけど、ここはムスリムの方ばかりです。
私の周りのムスリムは、イスラム教が一番、それしか正しくないと思っているので、毎日のように、「イスラム教はいいよー。天国にいけるんだよー。あなたも早くムスリムになりなさい。」と言われます。

同僚、アラファト

なので、こっちも聞いてみました。
「アラファト、そんなに天国がいいって言うけど、天国にはいったい何があるん?」
「うーんと・・・・、ラバン(ヨーグルト)!」
えええー、ヨーグルト。
この答えには、ちょっと笑ってしまった。
だって、そんなつらい断食だって、天国に行くためなのに、そこにあるのはヨーグルト?

まあ、何が天国にあるかが重要なんじゃなくて、天国にいけることが一番大事なんだろうけど。


今月、日本から友達が2人、来てくれました!
たくさんのヨルダン人の家にお邪魔してもらってすごいハードスケジュールで申し訳なかったんだけど。
5月に来てくれた友達も、今回の友達も、わざわざこんな遠いところまで来てくれて、ほんとに嬉しかった。
久々に、今日本にいる人と話して、色々考えました。
うーん、やっぱり日本で早く働きたいなあ。と思いつつ、残りのここでの時間を大切にしようと思います。

2011年10月10日月曜日

雨降り、スレイマ-ン

こんばんはー。

結構ご無沙汰してしまいましたが、お元気ですか?

こちらは、なんだかちょっと秋模様です。

先々週、雨が降りました!
雨のザーッって音と、それよりもこどもたちのすごい歓声で。
こっちは、全然雨が降らないので、みんな雨が大好き。
雨が降ると、こどもも大人も、「ヘルー(すてき)」といってます。

そして、雨が降ると恒例、停電が。今回は結構長かったなあ。
それもたいしてなんともならなくなりました。
ここではそれが普通だしなあ。

職場の職業訓練校も、9月末から授業がはじまりました。

 去年は違う訓練校にいたので、ここではじめての新学期。
 最初の1カ月、オリエンテーションで、自己紹介・他己紹介から始まり、
 一通り色んなコースを順番に体験していきます。
  
 そして、やる気がないなあと思われていた先生たちも、
 おおっ!ちゃんとしてます。

 ここで働き始めて8カ月。
 始めて授業をしているのを見た先生もいました。


やる時はやるじゃんと思って、「すごくいい授業だったよ」と言ったら、
まあね、みたいな感じだったけど。

とそんな先生ばかりでなく、すばらしい先生も。
その名はスレイマーン!(右のピンクの人)

今までに、学校や大学や会社や旅先やいろんなところで、
「すごい人に会えたなあ、この人に会えてよかった」と思う人は、もちろんたくさんいたんだけど、スレイマーンは、本当に、会えてよかったなあと思う。

ヨルダンは学歴社会なので、大学出ではないスレイマーンには華々しい将来は多分ない。
でも、彼は本当に教育者なんです。
まず、手を挙げない。(ヨルダンは、普通にたたきます。学校の女の先生も、棒をふりまわしてる)
怒鳴りあげない。言い聞かせる。生徒と話をする。生徒の話をきく。生徒の心に寄り添う。

これだけ書くと、日本にはたくさんいらっしゃると言われそうですが、ヨルダンにはそんな先生はあまり、滅多にいません。

今日、スレイマーンの教室で、最後に「今日、何を理解したか、一言でもいいから言ってから帰りなさい」となりました。
でも、最後まで5人くらいは、何も言わなかった。
「じゃあ、何でもいいから感じたことをいいなさい」となって、一人一人帰って行きました。

残ったのは、一人ムハンマド君。
彼は、言葉を言おうとしても震えて発することがなかなかできなかったんです。
スレイマーンは、「こわがらなくていいから、名前を言って。どこに住んでる?」と聞きました。
なんとか、ムハンマドは答えて、スレイマーンは「恐がらなくていいんだよ。自分も以前はそうだったけど、ゆっくり練習したら今のようになった。ちゃんと言えたよ、偉いよ。」と肩を叩いていました。

そのスレイマーンの姿勢と、ムハンマドの目がちょっとうるうるなってて、うちも涙が出そうになりました。
多分ムハンマドに、これまでそんな風に接した人があまりいなかったんだと思う。

うちも、ちゃんと成長しないとなあ。