2012年3月3日土曜日

シリアからの人々

こんばんはー。

今日、朝から外がガヤガヤするなあと思ったら、アパートの下に人だかりが!
しかも、見るからに、地元の人じゃない。
先週土曜日も同じように人だかりになってて。

シリアからの人々でした。
「アサドから逃げてきた」「とりあえず、親戚を頼って畑で働いている」とのこと。

ここらへん一帯のトマト畑で働いているのは、主には地元のヨルダン人、シリア人、パキスタン人。
パキスタン人は定住で、テントとともに畑を持ってる人たちが多い。
シリア人は、季節労働者で、冬はここでトマトを収穫。
夏は、移動して、主に北ゴール(ヨルダン川北部)で野菜を収穫。

そういったトマト畑で働いている親戚を頼って、シリアから逃げてきた人たちでした。

今のシリア情勢は、日本ではどこまで報道されているのかわからないけど、
こちらではアルジャジーラや他のチャンネルでも、日々映像つきで放送されています。
殺された無残な姿や砲撃の様子も映されてて。
日本のテレビはどこまで、どういう頻度で報道しとるんかな。

ヨルダン人の反応は、私が接している分にはかもだけど、「かわいそうに」「逃げてきた人たちを受け入れないと」という感じです。
中には、「ヨルダンはいつも門戸を閉じない。パレスチナもイラクもシリアも、全部受け入れる。でも、長期的にみるとどうななのか・・・」と言っている人も。
確かに、過去に物価上昇した背景には、そういった外国からの避難民の影響がないわけではないし、近所のトマト労働者のおばちゃんも、「オーナーは、私たちよりもシリア人の方を雇いたがるんだよねえ。仕事が減ってね。」と嘆いていた。

今週も先週も、うちのアパートの下にシリア人が集まってたのは、アパートの1階にあるイスラム教系NGO(互助組織?)からの援助物資を受け取るため。
なかなかトラックが到着せずやきもきしている人々に、「やあ、兄弟たち」と言って声をかけ、シャイをふるまう地元のおじちゃんも。
おじちゃんは、「困っている人たちは、助けないと」と。
同じムスリムやアラブということも大きいけど、根底はその気持ちなんだわ。

 畑で働くシリアの人々                                     地元のおじちゃん